東京都葛飾区・四ツ木にある、造形作家・水嶋裕一さんの工房を訪問しました。水嶋さんは、イベントや舞台、お笑いライブなどにおける美術・小道具制作を手がけ、作品の世界観を支える“かたち”を生み出しています。工房には多様な素材やパーツが並び、創作のプロセスそのものを感じることができました。3Dプリンターなどのデジタル技術も取り入れながら、最終的には手作業によって仕上げられる作品には、独自の質感と存在感が宿っていました。
舞台や映像の世界では、観客の目に触れる時間はほんの一瞬かもしれません。しかし、その一瞬のリアリティや説得力を支えているのが、こうした造形の仕事です。例えば、お笑いライブの小道具ひとつでも、形・質感・サイズ感によって「笑いの質」さえ変わる。つまり造形とは、単なる装飾ではなく、作品のクオリティそのものに関わる重要な演出の一つと言えるのです。
静かな空間の中で、次の作品が生まれる気配が確かに存在している——
そんな時間を共有させてもらえる貴重な訪問となりました。









