culture × culture スイス編~その1~2015.09.06

今回のculture × cultureはスイスからです。スイスで秋に開催される射撃コンテストについてです。

スイスの秋は狩猟シーズンです。スーパーマーケットに鹿肉が並び出す事により、スイス人は秋の訪れを感じます。

特に田舎では狩猟は人気の高い趣味です。ライセンスを保持すれば、鹿、ウサギ、イノシシなどの野生動物を狩る事ができます。この様な趣味を地域の人と共有する為に、狩猟サークルも、多数設けられています。狩猟で殺した動物の肉は、肉屋が買い取ります。ただし、狩猟できる動物の種類、数などは、各自治体によって、厳しく制限されています。

そして、毎年9月にチューリッヒでは、射撃のコンテストが行われます。

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伝統的には男性のみに、コンテスト参加が認められていましたが、近年では女性にも参加資格が与えられるようになりました。今では経験者、未経験者問わず、誰でも参加可能です。コンテスト会場横では、移動遊園地や屋台が設置され、コンテストに参加しない人も楽しめます。

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コンテスト結果は、翌日の新聞で発表されます。以外なことに、ド素人の女の子が優勝するという事もありました。

射撃の人気がある理由は、狩猟文化の他にもう一つあります。徴兵制です。特に、男子は軍隊生活の中で、銃が配布され、扱い方を学びます。一般の家庭でも、軍から支給されたライフル等を目にする事は珍しい事ではありません。その為、銃の取り扱いの経験が豊富な人が多くいます。だからと言って、スイスが物騒な国では決してありません。銃を使った犯罪は少ないです。

狩猟や射撃に、馴染みのない日本人にとっても、この季節しか出回らない鹿肉のステーキは一度、食してみる価値ありです。柔らかくて、果物系のソースや栗のキャラメル煮との相性は抜群です。

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