culture × culture ツバル編2026.02.28

南太平洋に浮かぶ小さな島々──それがツバルです。
太平洋の青い海に囲まれた環礁国家は、そこに暮らす人々の結びつきと自然との調和を何より尊びます。9つの島々からなるこの国では、祖先から受け継がれた伝統が日々の暮らしと深く結びつき、外界とは異なる豊かな文化圏を形作っています。

ツバルでは、家族や村という共同体が生活の中心です。各家族には “サランガ(salanga)” と呼ばれる役割があり、漁労や家屋の建設といった様々な共同作業を分担します。こうした役割分担や技術は、親から子へと丁寧に継承されてきました。

また、島の暮らしを語る上で欠かせないのがファレカウプーレ(falekaupule) です。これは村の集会場であり、長老たちが地域の大切なことを話し合う伝統的な場でもあります。踊りや歌といった文化交流の場としても使われ、フェイテレ(fatele) などの伝統舞踊が披露されます。こうした舞踊は祝いの日や共同体の集いで披露され、言葉以上に人々の心を伝え合う役割を果たしてきました。

ツバルの文化は、限られた土地と海に生きる知恵が基盤になっています。生活の多くは海や環礁での漁労や庭作りに根ざし、共同体内で物や知識を分かち合うことが日常的に行われてきました。こうした暮らしの中で育まれた文化は、人と自然が互いを尊重する精神を色濃く映し出しています。

太平洋の風に吹かれながら、伝統と現代が溶け合うツバルの文化──その奥深さを知ることは、異なる価値観を理解し合う大切な一歩になるでしょう。


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