東南アジアに位置するミャンマーは、仏教文化が根強く浸透している国です。街の至るところでパゴダと呼ばれる大小様々な仏塔(仏教の建造物)を見ることができます。
パゴダとはミャンマー様式の仏塔建築のことを指し、ミャンマーの人たちは「お釈迦様の家」として非常に大切にしています。寺院とは区別され、パゴダにはお釈迦様の骨や髪の毛の一部が納められていると言われています。立派なパゴダを建てることは人生最大の功徳とされるほか、改修などの際にお金や宝石などを寄付することでも徳を積むことができ、幸福な輪廻転生につながると現地では信じられています。
パゴダの参拝で一番大事なポイントは、自分の生まれた日の曜日を確認しておくことです。ミャンマーでは「八曜」という一週間が8日ある暦が大切にされており、「月・火・水(午前)・水(午後)・木・金・土・日」と一週間を8つに分けています。また、それぞれの曜日には方角、守護動物、支配星が決まっています。パゴダの境内には八曜の各曜日にちなんだ守護動物が、それぞれの方角の祠に祀ってあり、、自分の生まれた曜日の祠に参拝する習慣があります。
<曜日ごとの守護動物>
日曜日:鳥(ガルーダ)
月曜日:虎
火曜日:ライオン
水曜日午前:牙のある象
水曜日午後:牙のない象
木曜日:ネズミ
金曜日:モグラ
土曜日:竜(ナーガ)
仏教の教えを大切に守り、徳を積む人々が住んでいるミャンマーに訪れてみてはいかがでしょうか。