ナイジェリアは、アフリカ大陸西岸部に位置するアフリカ最大の産油国です。原油の他にも天然ガス、スズ、鉄、鉱石、石灰岩、鉛、亜鉛など豊富な天然資源に恵まれています。日本の約2.4倍の国土に、2億人を超える人々が住んでいて、人口は世界第7位です。経済成長も順調で、国民総所得は、2013年に南アフリカ共和国を抜いて、アフリカ最大になりました。また、民族は250以上、言語は500以上あるといわれる多民族国家でもあります。

最大の都市は港町のラゴスです。約1,000万の人口を有する、この国の経済の中心地になります。かつてはラゴスに首都がありましたが、1991年に、首都を内陸部のアブジャに移しました。これは民族間の対立をなくすための政策でもありました。アブジャがどの民族にも属さない土地で、国土のほぼ中央に位置することにより決まりました。なお、ナイジェリアは映画産業も盛んで、「ノリウッド」（ナイジェリアとハリウッドの合成語）と呼ばれています。年間2,000本以上が制作されていて、その数はインドに次いで世界第2位です。